保護した野良猫だ
仕事が終わって玄関を開けるたびに、ふわふわのオレンジ色毛玉が軽快な足取りで迎えてくれる。保護した野良猫だ。初めて会った時は、廊下隅で埃まみれになってうずくまっていた。今では、我が家で一番愛らしい小さな主人だ。驚くほど鋭敏だ。私が夜遅くまでパソコンに向かってキーボードを叩きながら仕事をしていると、静かに机に飛び乗ってきて、ふわふわ毛玉のように丸くなり、キーボードの脇に寝そべる。時折、尻尾が私手首に軽く触れる。まるで「無理しないで」と言っているかようだ。私が落ち込んでいると、小さな頭を手のひらにこすりつけ、優しく喉を鳴らす。そ音は、私の心しわを癒すようだ。
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